こんにちは、瀬尾です。
この記事を開いたあなたは
「秋野つゆさんってどんな人だろう」
と思っていると思います。
スープストックトーキョーをご存知ですか?
「食べるスープ」をコンセプトに働く女性を中心に支持されているスープ専門店です。
秋野つゆさんは、そのスープストックトーキョーを10年で売上高42億、出店数52店舗という驚異的な成長を遂げさせた立役者です。
彼女がいなければ、スープストックトーキョーの今の成功はあり得なかったでしょう。
あなたと異業種だと思いますが、ペルソナマーケティングの代表的な成功事例ですのでペルソナが定まっていないあなたのヒントになると思います。
きっと、
「ここまで決めるんだ!?」
と驚くはずです。
ちなみに秋野つゆさんの社内ポジションですが・・
ペルソナです。
秋野つゆって誰?
つまり秋野つゆという架空のお客さん像、ペルソナを設定したことにより、スープストックトーキョーは驚異的な成長を遂げました。
秋野つゆの人物像は以下の通りです。
基本情報
名前: 秋野つゆ(37歳) 女性
・都内在住
・独身か共働きで経済的に余裕がある
・都心で働くバリバリのキャリアウーマン
特徴
・社交的な性格
・自分の時間を大切にする
・シンプルでセンスの良いものを追求する
・個性的でこだわりがある
・装飾より機能を好む
・フォアグラよりレバ焼きを頼む
・プールに行ったらいきなりクロールから始める
「フォアグラよりレバ焼きを好む」、「プールに行ったらクロールから始める」などなかなかキャラが立ってますね。
しかしこういった情報があるとリアルな人物像が浮かび上がります。
ペルソナがリアルであればあるほど、ニーズが想定しやすくなります。
スープストックトーキョーの施策
秋野つゆに好んでもらうためには、どんなメニューや店舗にしたらいいのか。
ペルソナの「好き嫌い」、「不満・不安・不便に思うこと」、「幸せを感じること」、「典型的な平日」が戦略に落とし込まれていきました。
「こっちのスープの方が秋野つゆがハマりそう」
「平日に店によってもらうためには、この立地では難しそう」
「店の内装はシンプルな方が過ごしやすいだろう」
というように、徹底的に秋野つゆのための店づくりをしました。
その結果、自然な美味しさを追求しするちょっとお高めのスープ専門店スープストックトーキョーという店が出来上がりました。
例えば、秋野つゆが行かなそうな若者の街原宿には店舗がありません。
渋谷の店舗も若者の多いハチ公口とは逆側にあり、オフィスがあり会社員の多いマークシティに出店しています。
まとめ
ブランディングには一貫性が重要です。
価格はスープにしては少し高めの600円代、立地は駅近・オフィス街、店内はシンプルで落ち着いた内装。
これによって、ペルソナの秋野つゆと近い属性の、「都心で働く女性たち」から支持されています。
あなたのビジネスでも同じです。
ペルソナを設定することで、「これは求めていそう」「これは違う」というのが明確に分かるため、ブランディングがぶれなくなります。
誰にでも好かれるお店ではなく、ファンをつかむお店にしたければペルソナをぜひ設定してみてください。